共有スペースの設計のポイント

なるべく家族が集まれる工夫

注文住宅を建てる場合には、まずはじめに間取りを決めなければなりません。どのような間取りにするかによって、建物の住みやすさが大きく変わってくるので、設計に際しては様々なポイントに注意する必要があります。特に、共有スペースは、家族の憩いの場となるところだけに、設計に際しては細心の注意を払わなければなりません。例えば、これから子供が思春期を迎えるような家庭の場合には、なるべく親子が共有スペースで顔を合わせる機会を作れるように、あえて階段をリビングなどに設けるようにするというのも一案です。それ以外にも、みんなで大きな食卓を囲んで食事ができるようにダイニングを広めに確保するというのもよいかもしれません。

解放感を演出すること

共有スペースは、そこに住む全員がなるべくくつろぐことができる空間にするようにしなければなりません。そのためには、できる限り解放感を感じられるようにすることが重要になります。例えば、天井は少しでも高くした方がよいでしょう。可能であれば吹き抜けにするのが理想ですが、間取りや予算などの関係で難しいという場合には、10センチだけでも天井を高くするようにした方がよいでしょう。また、それ以外に開口部を広めにとるという方法も有効です。大きめの窓を確保して、室内から外の景色が良く見えるようにすれば、それだけでリラックスできる空間を作り上げることができるはずです。ただし、開口部を広くしすぎるとセキュリティ上の問題が生じかねないという点には注意する必要があります。